インド太平洋研究会 Indo-Pacific Studies

現代版IPR インド太平洋研究会へようこそ

2020-01-01から1年間の記事一覧

9条より怖い25条(2)

海上保安庁法25条成立経緯の資料をSNSで聞いたら以下の資料を教えていただきました。気になった箇所を抜き出して青で私のコメントを入れました。ご意見歓迎。 「海上保安庁創設に至る背景と海上保安庁法第 25 条の意義」廣瀬 肇 海上保安大学校名誉教授、…

9条より怖い25条(1)

私が先の選挙で1票入れ、インド太平洋安全保障で積極的に動いている佐藤まさよし議員が国防議連の報告をブログでしており愕然としています。 「緊迫を増す尖閣情勢に、自民党の佐藤正久前外務副大臣は「海保の予算を拡充し、質量ともに増強を図る必要がある…

日本を五目に入れた場合 ー グラント・ニューシャム氏論考

実はインド太平洋研究会の顧問をお願いしているグラント・ニューシャムさんのファイブアイズに関する記事。日本が参加することの問題点と利点が的確にまとめられています。グーグル訳を下記に。。 asiatimes.com 個人的にはこの箇所が興味深かったです。これ…

バヌアツサイクロン被害 写真が語る2

バヌアツサイクロン被害 写真が語る1

バヌアツ、サント島のNGOビッグハートプロジェクトのマユミ・グリーンさんから被害状況、支援状況がわかる写真を送ってもらいました。 崩壊した住居や学校の復興がこれから、のようです。

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>13000円寄付しました!

バヌアツサイクロン支援第二弾。匿名の方と草場 貢揮様から寄付をいただき豪州ドルにして180ドル送金しました。 他にインド太平洋研究会関係者が450ドル直接寄付されています。 前回が826ドルでしたので合計で1,456豪州ドルの寄付になりました。 10回に渡…

Recommendations for the 9th PALM 2021

Recommnendations for the 9th PALM 2021 1. At the 8th Pacific Islands Leaders Meeting (PALM) in 2018, the issues regarding Pacific island nations and maritime security were clearly presented in the framework of the Indo-Pacific vision, guid…

<2021年第9回太平洋・島サミットへ向けて>最終案 

<2021年第9回太平洋・島サミットへ向けて> 1.2018年の第8回島サミットでは太平洋島嶼国と海洋安全保障の問題がインド太平洋構想の枠組みで明確に示され、当該地域だけでなく日本を頂点とする米豪印のセキュリティダイヤモンド、さらには英仏を含む多く…

<平間洋一先生追悼>『第一次世界大戦と日本海軍ー外交と軍事との連接』(5)

第三章太平洋における軍事行動と日米関係 この章は第三節の「南洋群島の領有と日米関係」しか読んでおらず、今回初めて一、二節を読んだ。 第一節は「巡洋艦浅間のマグダレナ湾座礁事故と日米メキシコ関係」 まさに日米独メキシコ4カ国の情報戦の詳細を知る…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>57000円寄付しました!

Indo-Pacific Studies FB group organized fundraising for support Vanuatu Cyclone relief. I wrote about 10 short stories about Vanuatu and ask donation. We received 57,000 yen (about AUD826) from 5 people as listed. We sent money to "Big Hea…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>リスト

<追記> バヌアツ在日本大使館は機材供与と給水設備、学校復旧をバヌアツ政府と話し合っているそうです。昨年現地に開設した日本大使館の動きが一切見えないのです。SNSもやっていない。宣伝しないと。外交は陰徳でやったらダメです。 外務省大洋州課の島班…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>10

いよいよ10回目となりました。今回で一度オンライン講座を〆たいと思います。 バヌアツと言ってもピンとこない人ばかりだと思います。途中インテリジェンス関係者から中国との時事問題をとのリクエストがあり。次にミッチェナーを紹介して一般の方の関心が得…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>9

ミッチェナーが44年ぶりにバヌアツのサント島に戻った時の紀行文を前回紹介しました。そうしたらサント島のマユミさんの友人がその時の動画をアップしてくれました。 まさか、と思いましたが紀行文にも出て来る小説「南太平洋」のBloody Maryのモデルとな…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>8

オンライン・バヌアツ講座、それなり見ていただけているようでやりがいがあります。特に玄人のみなさんに。 今まで書いて来た事 ー バヌアツの概要、その国名の由来とオーストロネシア語族の拡散、ラピタ土器の拡散とバヌアツの歴史が独立の根幹にある一方で…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>7

ジェームズ・ミッチェナーのミュージカル「南太平洋」が第二次世界大戦を題材とし、日本の戦闘機がやってくる場面で始まる事をオーストラリアの友人に指摘されて初めて知ったのが20年程前。 ずっと架空の物語と思っていたのですが、連合軍が駐留したバヌア…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>6

信じられないことだが、このオンライン・バヌアツ講座をイギリスとフランスのインテリジェンスが読んでいて昨日連絡をもらったのである。 イギリスのインテリジェンス ー 楽しみに読んでるんよ。バヌアツ行きがコロナで保留中なんだ。バヌアツのパスポート販…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>5

南シナ海の仲裁裁判。一早く中国支持の手を挙げた国。バヌアツ。 今までの4回は歴史的背景を見てきたのですが、防衛省関係者からリクエストがあり急遽時事問題を取り上げます。 時事問題といっても歴史を知らずにバヌアツの南シナ海への関与は理解できない…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>4

順に、バヌアツ、ワリスフツナ、ニューカレドニア、フィジー、ソロモン諸島のラピタ土器をモチーフにした切手 バヌアツ ー バヌア、ツ 我等の土地 この国名の意味を真剣に研究するだけで博士論文が書けそうな気がします。太平洋島嶼国の中で西洋植民者の名前…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>3

1980年、バヌアツ=我等の土地 という国名と共に独立を果たす以前、この国はニュー・へブリデス諸島と呼ばれていました。 誰がつけたのでしょう? ジェームズ・クック船長です。へブリデス諸島はクック船長の母国スコットランドの北西にある島です。 バヌア…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>2

土地を意味する ”Vanua” バヌアツの国名となったこの言葉は「オーストロネシア語族」に属します。このオーストロネシア語族の人々は5千年前頃、台湾あたりから船で、西はマダガスカルまで、東はイースター島まで拡散した海洋民族です。 バヌアツの人々はそ…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>1

いよいよオンライン・バヌアツ講座を始めます。 普段は気ままに気楽に書いていますが、これがバヌアツサイクロン支援寄付金に反映すると思うとちょっと緊張しています。 バヌアツ。 1980年、太平洋島嶼国の中で最後に独立した人口25万人の島嶼国家。(米国の…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>+寄付の記録

インド太平洋の問題はその海の如く広く深く、あれもこれも手を出せないのはわかっているのですが。。 バヌアツのサイクロン災害の情報が毎日入ってきて、何かできないか考えていました。バヌアツはここ数年中国が港建設を支援し,軍港への転用疑惑でニュース…

<平間洋一先生追悼>『第一次世界大戦と日本海軍ー外交と軍事との連接』(4)

「ヤップとその属島」を誤読したオーストラリア防衛大臣、Sir George Foster Pearce KCVO (14 January 1870 – 24 June 1952). He was Minister for Defence from 1908 to 1909, 1910 to 1913, 1914 to 1921, and 1932 to 1934. 第2章 日英連合作戦と日英豪…

<平間洋一先生追悼>『第一次世界大戦と日本海軍ー外交と軍事との連接』(3)

第一次世界大戦で南進をすすめた秋山真之と山屋他人。日本が火事場泥棒をしたと主張する学者はこの二人を泥棒と呼ぶのであろうか? 平間洋一先生の『第一次世界大戦と日本海軍ー外交と軍事との連接』は序章を入れて7章で構成されている。各章を800字くらい…

<平間洋一先生追悼>『第一次世界大戦と日本海軍ー外交と軍事との連接』(2)

イアン・ニッシュ博士 第一次世界大戦を知らずにインド太平洋を語るなかれ。 平間洋一先生を知らずにインド太平洋を語るなかれ。 既に鉛筆や赤ボールペンで書き込みをしてある「序章」をじっくり読みながら考えてしまった。 平間先生が指摘するように第一次…

<平間洋一先生追悼>『第一次世界大戦と日本海軍ー外交と軍事との連接』(1)

『第一次世界大戦と日本海軍ー外交と軍事との連接』は平間先生の指導教官、慶応大学池井優教授の紹介文章から始まる。 第一次世界大戦の研究ははやり少ないのだ。理由に第二次世界大戦ほど日本人との関係が少なく研究意欲をそそらならったからであろう、と池…

<平間洋一先生追悼>『第一次世界大戦と日本海軍ー外交と軍事との連接』

インド太平洋研究会の顧問をお願いしていた平間洋一先生が先月亡くなられて、色々な思いが蘇って来ています。私の平間先生との出会いはそのご本でした。 『第一次世界大戦と日本海軍ー外交と軍事との連接』は平間先生の博士論文をまとめられたもの。私は2008…

太平洋島嶼国に向けたコロナ支援に関する提言・COVID-19: Proposals for Supporting for Pacific Island Countries

太平洋島嶼国に向けたコロナ支援に関する提言 2020年4月4日 この度日本・太平洋島嶼国友好議連(古屋圭司会長)が、コロナで国境封鎖を強いられている太平洋島嶼国へ特別な支援を提案されたことを高く評価し、応援させていただきます。 中国がコロナによる世…

<平間洋一先生追悼>『軍艦「鳥海」航海記』

元防大教授、平間洋一先生が(元海将補、元護衛艦ちとせ艦長)が2020年3月11日に御逝去されました。 インド太平洋研究会を2018年の11月頃に立ち上げる際、顧問をお願いしたところ二つ返事でお受けいただけ、励みになりました。お元気になられたら講演をお願…

会計報告

<会計報告> インド太平洋研究会はボランティア活動なのですが、オフラインセミナーなどではそれなりに経費が掛かり、参加者から2千円前後の会場費と資料代をいただいています。毎回トントンかちょい赤字。 この他に交通費やなんやらはボランティアの事務…