https://policyexchange.org.uk/wp-content/uploads/A-Very-British-Tilt.pdf
委員会の一般的提言の最後には英国のインド太平洋地域への関心はツイントラックによるアプローチで、と書かれている。このツインは繁栄と安全保障の2つ。
繁栄アジェンダには中国からの技術的な「デカップリング」、中国のデジタル通貨である人民元の台頭への懸念が書かれている。
安全保障アジェンダにはインド太平洋地域の最も脆弱な国々の国内社会政治制度の回復力、「ハード・パワー」から、情報・政治戦、サイバーの脅威、などが挙げられている。
「インド太平洋地域の最も脆弱な国々」とは、まさに私が2017年に議連勉強会に呼ばれて講演した内容と同じで、インド太平洋地域には多分100近い不安定で腐敗に満ちた途上国が存在するので有る。レーニンと共に脱植民地化、自決権を唱えてきた米国にはこの認識はない。植民地経営に何百年もの経験のある英国であればこそ、途上国の現実を経験、歴史と共に直視することができるのであろう。