インド太平洋研究会 Indo-Pacific Studies

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A Very British Tilt 英国のインド太平洋政策サマリー(1)

https://policyexchange.org.uk/wp-content/uploads/A-Very-British-Tilt.pdf

https://policyexchange.org.uk/wp-content/uploads/A-Very-British-Tilt.pdf

英国のシンクタンク、Policy Excahnge から 英国のインド太平洋政策 ー A Very British Tilt ーが11月の発表された。安倍晋三前首相がForward を書いているのだが、日本では誰も、多分、この報告書を議論 していない?

そこでインド太平洋研究会有志で、全訳はグーグルでできるだろうから、そんな事はせず、各章をサマライズしてみたいと思う。

Acknowledgements
About the Indo-Pacific Commission
Summary of recommendations
List of recommended UK initiatives and regional integration activities
Foreword
 
最初のAcknowledgements
この報告書のトップはカナダの首相だったRt Hon Stephen J Harperなのである。英国の政策だが国際色豊かなメンバーで作成されている。
 
About the Indo-Pacific Commission 
委員会メンバーは、英国、カナダ、米国、オーストラリア、ニュージーランド、日本、韓国、インド、スリランカインドネシアから。旧英領というわけでもない。そして議論する3つのポイントは次の通り。
インド太平洋の貿易、経済、技術開発
インド太平洋の国内および国際政治と外交
インド太平洋地域の防衛・安全保障問題。
 
Summary of recommendations
サマリーと言いつつ長いのだが気になった箇所は「インド太平洋憲章」の提案と太平洋諸島フォーラムへの英国の関与を強化、1984年の英中共同宣言に基づく香港の自治と自由を支持。
 
List of recommended UK initiatives and regional integration activities
英国が主導すべき事項の中で、単独で行おうとしている箇所はインド太平洋投資制度、だ。これは気になる。本文を読みたい。
 
最後に安倍総理の序文。これはGoogle翻訳をコピペする。
ここで当方が関心をもった箇所が、英国軍にインド太平洋に出てきて欲しい、としている箇所だ。提言のサマリーにはない表現だ。
インド太平洋地域の近代化のペースはますます加速しており、アジア諸国にチャンスと課題の両方をもたらしている。実際、私が最初に「インド太平洋」という概念を議論し始めた2007年当時は、この地域は現在よりもはるかに統合されていませんでした。過去一世代の間に、何百万人もの一般のアジア人が貧困から解放され、この地域の国々が世界の経済・政治秩序の中で自分たちの位置を占めるようになってきました。21世紀の第3の10年を迎えた今、インド太平洋は、より広い世界の一部となり、10年以上前に私が言ったように、「二つの海の対岸」において、ますます共通のアイデンティティを共有する地域となっているのである。
インド・太平洋地域の安定と繁栄は、すべての国が共通の目的を共有し、共通の努力の成果を享受しながら協力しようとするときにのみ保証されるものである。東京からニューデリーまで、そして北京からキャンベラまでの首都には、明るい未来を確実にするために、共通の課題を解決する絶好の機会があります。過去二世代にわたって印度国の国々を豊かにしてきたルールや規範を守ることが不可欠である。そのためには、過去数十年にわたるすべてのアジア人の努力の上に築かれるだけでなく、この大義のために新たなパートナーを歓迎すべきである。
そのために、私はPolicy Exchangeインド太平洋委員会のこの報告書を温かく歓迎します。世界をリードする大国である英国は、インド・アジア地域で果たすべき大きな役割を持っている。英国はまた、民主主義的価値観を支持し、近年発展してきた多国籍機関を支援することで、地域全体の国々と協力することができる。安全保障の面では、英国軍と特に英国海軍は、インド太平洋の海で歓迎すべき存在となるだろう。
本報告書で構想されている英国とインド太平洋諸国との間のパートナーシップは、革新的な思考、経済機会の拡大、安定性の強化の新時代を切り開くのに役立つであろう。私は本報告書の指摘と提案を強く支持し、英国とその新たなパートナーがそれらを採用することを楽しみにしている。