インド太平洋研究会主催 第1回オフライン研究会「太平洋問題調査会とコミンテルン — VENONA文書から読み解く」へ向けて。福井先生のペーパー「ヴェノナと現代史再検討」を拝読。早稲田の山岡道男教授太平洋問題調査会(IPR)研究会で報告をしたペーパーである。IPRに関する記述は限定的ながらも人物の確定がされている。
「IPR には冀、バーンスティ ンをはじめゾルゲ・スパイ網の尾崎秀美、西園寺公一、アグネス・スメドレー、陳翰笙ら が関わっていたほか、ヴェノナにより、中心的メンバーで GHQ の一員だったトマス・ビ ッソンが GRU エージェントだったことも明らかに。」
「IPR は東アジアに関心を持つ「進歩的」知識人が集まる国際団体とされていたけ れども、内実は古典的 Münzenberg Communist frontで、FBI にもマークされていた。」