インド太平洋研究会 Indo-Pacific Studies

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バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>8

オンライン・バヌアツ講座、それなり見ていただけているようでやりがいがあります。特に玄人のみなさんに。 今まで書いて来た事 ー バヌアツの概要、その国名の由来とオーストロネシア語族の拡散、ラピタ土器の拡散とバヌアツの歴史が独立の根幹にある一方で…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>7

ジェームズ・ミッチェナーのミュージカル「南太平洋」が第二次世界大戦を題材とし、日本の戦闘機がやってくる場面で始まる事をオーストラリアの友人に指摘されて初めて知ったのが20年程前。 ずっと架空の物語と思っていたのですが、連合軍が駐留したバヌア…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>6

信じられないことだが、このオンライン・バヌアツ講座をイギリスとフランスのインテリジェンスが読んでいて昨日連絡をもらったのである。 イギリスのインテリジェンス ー 楽しみに読んでるんよ。バヌアツ行きがコロナで保留中なんだ。バヌアツのパスポート販…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>5

南シナ海の仲裁裁判。一早く中国支持の手を挙げた国。バヌアツ。 今までの4回は歴史的背景を見てきたのですが、防衛省関係者からリクエストがあり急遽時事問題を取り上げます。 時事問題といっても歴史を知らずにバヌアツの南シナ海への関与は理解できない…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>4

順に、バヌアツ、ワリスフツナ、ニューカレドニア、フィジー、ソロモン諸島のラピタ土器をモチーフにした切手 バヌアツ ー バヌア、ツ 我等の土地 この国名の意味を真剣に研究するだけで博士論文が書けそうな気がします。太平洋島嶼国の中で西洋植民者の名前…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>3

1980年、バヌアツ=我等の土地 という国名と共に独立を果たす以前、この国はニュー・へブリデス諸島と呼ばれていました。 誰がつけたのでしょう? ジェームズ・クック船長です。へブリデス諸島はクック船長の母国スコットランドの北西にある島です。 バヌア…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>2

土地を意味する ”Vanua” バヌアツの国名となったこの言葉は「オーストロネシア語族」に属します。このオーストロネシア語族の人々は5千年前頃、台湾あたりから船で、西はマダガスカルまで、東はイースター島まで拡散した海洋民族です。 バヌアツの人々はそ…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>1

いよいよオンライン・バヌアツ講座を始めます。 普段は気ままに気楽に書いていますが、これがバヌアツサイクロン支援寄付金に反映すると思うとちょっと緊張しています。 バヌアツ。 1980年、太平洋島嶼国の中で最後に独立した人口25万人の島嶼国家。(米国の…

バヌアツサイクロン被害支援<オンライン・バヌアツ講座>+寄付の記録

インド太平洋の問題はその海の如く広く深く、あれもこれも手を出せないのはわかっているのですが。。 バヌアツのサイクロン災害の情報が毎日入ってきて、何かできないか考えていました。バヌアツはここ数年中国が港建設を支援し,軍港への転用疑惑でニュース…

<平間洋一先生追悼>『第一次世界大戦と日本海軍ー外交と軍事との連接』(4)

「ヤップとその属島」を誤読したオーストラリア防衛大臣、Sir George Foster Pearce KCVO (14 January 1870 – 24 June 1952). He was Minister for Defence from 1908 to 1909, 1910 to 1913, 1914 to 1921, and 1932 to 1934. 第2章 日英連合作戦と日英豪…