インド太平洋研究会 Indo-Pacific Studies

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ニューカレドニアの独立問題(7)🇦🇺🇳🇿の見解

その国旗を並べると違いがわからないオーストラリアとニュージーランド

今回のニューカレドニア住民投票を巡る公式見解は、微妙にしかし大きく違った。これが今後国際世論、国連での動きを左右していく。即ち3回目の住民投票が有効か無効か、ニューカレドニアの政治的立場がどうなるのか?そこに、中露が入り込む隙は山ほどありそうだ。

国際法が鍵だ。中露は特に中国は国際法がなんだかわかっている。使い勝手の良い道具であることを。

 

まずは12月18日に出された豪州のコメント。そっけない。フランス政府を支持と読める。

New Caledonia statement | Australian Minister for Foreign Affairs Minister for Women

New Caledonia statement

Statement

17 December 2021

Australia acknowledges the peaceful conduct of New Caledonia’s third referendum on independence under the Noumea Accord, and the enduring importance of self-determination to New Caledonians.

The third referendum resulted in a majority of votes cast on the day being in favour of remaining a part of France.

As a friend, close neighbour and fellow member of the Pacific Islands Forum, Australia extends our best wishes for the important discussions ahead and looks forward to continued cooperation between all parties to shape New Caledonia’s future.

Australia looks forward to continuing to work with France in the Pacific and globally. 

 <機械訳に目を通してあります>

ニューカレドニア声明

2021年12月17日
オーストラリアは、ヌーメア協定に基づくニューカレドニアの独立に関する第3回住民投票が平和的に実施されたこと、およびニューカレドニア人にとって自決が永続的に重要であることを認識する。
第3回住民投票の結果、当日の投票数の過半数がフランスの一部としての残留を支持した。
友人、隣人、そして太平洋諸島フォーラムのメンバーとして、オーストラリアは今後の重要な議論に期待し、ニューカレドニアの未来を形作るためにすべての関係者が引き続き協力することを期待しています。
オーストラリアは、太平洋地域および世界において、今後もフランスと協力していくことを期待しています。

 

12月21日に出されたニュージーランドのコメント。これも短いが豪州と大きく違う。どこが?下線参照。

https://www.beehive.govt.nz/release/aotearoa-new-zealand-encourages-participation-new-caledonian-post-referendum-process

 

21 DECEMBER 2021
Aotearoa New Zealand encourages participation in New Caledonian post-referendum process
HON NANAIA MAHUTA
Foreign Affairs
Foreign Affairs Minister Nanaia Mahuta today welcomed the fact the referendum process to determine the future status of New Caledonia was calm and secure.
“We support the right of all peoples to self-determination, as expressed under international law,” Nanaia Mahuta said.
“Aotearoa New Zealand now encourages all parties to participate peacefully and constructively in the post-referendum transition process in the spirit of the Nouméa Accord.
”It is important to Aotearoa New Zealand that the rights of indigenous peoples are respected and recognised.
“France remains an important like-minded partner for Aotearoa New Zealand in the region and globally. We will continue to work closely with New Caledonia and France to grow and strengthen our valued partnership, including on security and trade, people-to-people links, and in responding to the shared challenges of COVID-19,” Nanaia Mahuta said.

 <機械訳に目を通してあります>

2021年12月21日
アオテアロア ニュージーランドニューカレドニア住民投票後のプロセスへの参加を奨励
ナナイア・マフタ閣下
外務省
ナナイア・マフタ外務大臣は本日、ニューカレドニアの将来の地位を決定する住民投票のプロセスが穏やかで安全であることを歓迎しました。
「我々は、国際法の下で表明されているように、すべての民族の自決権を支持する」とナナイア・マフタ氏は述べた。
アオテアロアニュージーランドは現在、ヌーメア合意の精神に基づき、すべての当事者が住民投票後の移行プロセスに平和的かつ建設的に参加することを奨励しています。
アオテアロア ニュージーランドにとって、先住民の権利が尊重され、認識されることは重要なことです。
「フランスは、地域的にも世界的にも、アオテアロアニュージーランドにとって重要な志を同じくするパートナーであり続けています。私たちは、安全保障や貿易、人と人とのつながり、COVID-19という共通の課題への対応など、ニューカレドニアとフランスとの大切なパートナーシップを発展・強化するために、引き続き緊密に協力していきます」とナニア・マフタ氏は述べました。