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女王様のインド太平洋戦略はいずこ?

thediplomat.com

 

「英国のインド太平洋戦略はいずこ?」という記事がThe Diplomatから出た。

5月末にシンガポールで開催されたシャングリラ対話では米国が、そしてフランスが対中路線を明確にし、それぞれパンチの効いたインド太平洋構想を表明したのに世界の海を支配した英国は? 英国は米仏に共鳴しつつも明確な構想を紙で出していない。既に自由の航行作戦参加、ブルネイシンガポールへの軍備配置など英国のプレゼンスはある。南シナ海Gavin Williamson 前防衛相がHMSクイーンエリザベスを配置する声明を出している。しかし米仏のような報告書がない。Gavin Williamson前防衛相はこの件やファーウェイの件でメイ政権とぶつかり更迭されている。

 

この記事を読んでいる時twetterに面白い地図が紹介されていた。

 

 

英国軍のインド洋を巡る配置だ。想像していたより平均して配置されている。特にブルネイの2,000人というのは意外だった。ここでジャングル訓練をするらしい。私も30年前にブルネイでやりました。

私が「女王様が君主の太平洋はゼロ?」とこのEngaging Strategyさん(個人で活動しているようだ)聞いたら、太平洋は独立国で独自の軍隊がある、と返してきたので思わずレクしてしまった。軍隊があるのはパプアニューギニアとフィジー、トンガだけ。パプアニューギニアの君主は貴国の女王ですよ、と。

レクしながら、英国をインド太平洋から追い出したのは日本だよな、と軍部と近衛、そして蝋山を批判して東大から追い出された矢内原が戦争が開始したと同時に矢継ぎ早に書いた小論を思い出した。私は先の大戦が米国との戦いと思い込んで来たのだが、実際は英国との戦いだったのだ。インド太平洋に植民地を持っていたのは英国である。「自決権」をうたった大西洋憲章だが、チャーチルは植民地を手放す気は毛頭なかった。しかし戦後英国の植民地は日本の、多分重光の大東亜共栄圏構想というイデオロギーを受け独立していったのだ。

 

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