インド太平洋研究会 Indo-Pacific Studies

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A Very British Tiltと鶴岡公二大使の貢献

インド太平洋PodCafe 昨日の4月8日は、鶴岡公二前駐英大使がスペシャルゲストとしてご参加いただけました。

昨年11月、英国のシンクタンク、ポリシー・エクスチェンジから"A Very British Tilt" という英国のインド太平洋政策を議論した報告書が発表されました。安倍総理が序文を寄せているということで話題になり早速ダウンロードすると、国際色豊かな18人委員のリストの中に、鶴岡大使のお名前を見つけました。(カナダ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、インド、シンガポールインドネシアスリランカ、韓国、そして日本)

インド太平洋研究会ではこの報告書の概要(一部全訳)を日本語でまとめてきたので、その総括として勉強会を開催することになり、ダメ元で鶴岡大使にツイッターでお声をかけさせていただいたところ、快諾をいただけたのです。

大使からは10分ほどお話をいただく予定が30分近くに。質問も一つ一つ丁寧にお答えいただけ、会の終了は21時を超え、2時間近くになってしまいました。

鶴岡大使のお話は本来なら一般の人々が知る機会がない、報告書作成の舞台裏の貴重な内容であったと思います。大げさかもしれませんが歴史が作られる、新国際秩序が作られるそんな瞬間の舞台の裏の動きです。よって残念ながらここに書くことはできません。

一つ書いても良いと思えるのは、あのブレクジットの最中にインド太平洋構想を推進する安倍政権と、鶴岡大使が駐英されたことは歴史の偶然だったかもしれませんが、それが結果的に英国の外交政策、もっと言えば新国際秩序形成に大きな影響を与え、今もその動きが継続している、ということです。

この流れを噛み締めながら、昨年がっしり関与したチャタムハウスのインド太平洋戦略報告書の解読、分析に移りたいと思います。

 

なお、鶴岡大使は2020年9月22日に英国政府外交委員会に証人として招かれその記録が動画と文章で確認できます。これから拝見する予定です。

https://committees.parliament.uk/oralevidence/894/html/

https://parliamentlive.tv/event/index/1b8987d3-1388-49bf-8123-11eb47743d0b

 

     Foreign Affairs Committee

Oral evidence: The FCO and the Integrated Review - 22 09 20, HC 380

Tuesday 22 September 2020

Ordered by the House of Commons to be published on 22 September 2020.

Members present: Tom Tugendhat (Chair); Chris Bryant; Alicia Kearns; Henry Smith; Royston Smith; Claudia Webbe.

Questions 115-144

Witnesses

I: Koji Tsuruoka, former Japanese Ambassador to the UK, former Japanese Deputy Minister for Foreign Affairs.

II: Ambassador-at-Large Professor Chan Heng Chee, Singapore Ministry of Foreign Affairs.