インド太平洋研究会 Indo-Pacific Studies

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<1月8日のオフセミに向けて>EEZは公海!

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EEZは公海!>

1月8日の第4回オフラインセミナーに向けて周辺情報を少しずつアップしていきたいと思います。

「日本のEEZ は世界第6位!海洋体積はこんなにある!」これは東海大学山田吉彦さんや日本財団笹川陽平さんなんかが大きな声で主張されていますが、いかにも中国の海洋権益に対する態度と重なって疑問に思っています。

そんな中、虎八で有本香女史が「EEZって公海なんですよね」と発言があり、あ、勉強されたんだな、と思いました。

EEZ は公海。沿岸国が優先的にその資源を開発する権利があるだけです。しかも取りきれない水産資源は他国に譲らなければならないことも海洋法条約に書かれているのです。

戦後、植民地や途上国は国家主権と天然資源があれば独立して生きて行ける、という新国際経済秩序(の幻想)を盛り込んだのが海洋法条約、とも言えます。

なんでこんな資源囲い込み制度ができたのか?一つの背景に世界の漁場を開拓した日本漁船追い出しがあります。日本漁船こそ遠洋漁業を成功させた立役者。100年前、太平洋の津々浦々の漁場を開拓。戦後はインド洋、南極、まさに世界の海を制覇。

私が30年付き合っている太平洋島嶼国などは日本漁船を追い出して資源の囲い込みのための太平洋をEEZで覆っています。しかし悲しいかな自分たちでは穫れない。では、どうしたか。。