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ミクロネシア5カ国はなぜ太平洋諸島フォーラムから離脱するのか?<緊急PodCafe2/12,19:00>

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日本語のニュースにもなっているようですが、ここ数日、ミクロネシア5カ国が太平洋諸島フォーラムという地域機関から離脱することを表明し、大騒ぎになっています。少なくとも私のSNSの周辺は。。

背後に中国が?と何も知らない読売の記事に、ちゃう!そっちじゃない、と心の中で叫び、外交的かつ明確なコメントを出しているパラオミクロネシア連邦の大統領に声援を送り・・ と忙しい。

背後にいるのは誰か? 私です! 冗談ではなく本気です。

1999年、渡辺昭夫先生の下で2つ目の修論を書きました。テーマは太平洋島嶼国の情報通信と日米協力です。特に日米がカバーするミクロネシア諸国の協力枠組みも提案し、実際にそれを実行に移して行きました。それが現在パラオ 、ヤップ、グアムを結ぶ一つ目の海底ケーブルであり、ミクロネシア海洋安全保障事業であり。。

1999年、もう一つの事件がありました。太平洋諸島フォーラムは1999年まで南太平洋フォーラムという名称でしたが、パラオのナカムラ大統領が「南」を取ったのです。その場に私もいました。そして、ナカムラ大統領から「ヘレン・クラークと、ジョン・ハワードが頑固で難儀したよ。」と教えていただきました。

2000年当りからミクロネシア地域協力の枠組みは誕生し、育っているのです。私は側面支援をしてきました。

主人公は島の人々です。

自決権は島嶼国の人々にあります。

でも信頼関係があると彼らは聞いてくるのです。私を上手に利用します。これは良いことです。

さてさて、そんな背景も含めて、緊急インド太平洋PodCafeを2月12日金曜日 19時から開催します。

参加無料です。スカイプで音声のみでやります。

希望者はメールでお申し込みください。indopacific.study@gmail.com

 

友人のクレオパスカルが今回の件を非常に鋭い視点から分析した記事をThe Diplomatから出しました。色々と情報提供しております。この件も話す予定です。

 

ソロモン諸島、アコラウ・トランスフォーム博士の記事です。2003年にも豪州は事務局長選でごり押しをしてきたことが暴露されています。

Pacific regionalism forever changed - Devpolicy Blog from the Development Policy Centre

 

パラオ大統領府から発行された2通のプレスリリース。新大統領スランゲルの外交デビューは過激にして華やかに。

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