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インド洋の研究論文

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インド洋に関する研究がどのようになっているのかも知らない。

今日、偶然みつけたウェブ上でアクセスできる2つのメモはインド洋研究概要の一端を知ることができそうだ。

 

水島司 <書評> 近藤治著『ムガル朝インド史の研究』東洋史研究 (2004), 63(2): 360-366

生田滋 <批評・紹介>Satish Chandra (ed.) Indian Ocean. Its History, Commerce and Politics 東洋史研究 (1988), 47(3): 571-578

 

生田滋氏のメモはインド洋研究の概要がなんとなくわかる内容である。安倍晋三元首相に「二つの海の交わり」を引用されたムガル帝国の王子、ダーラー・シュコーも出てくるが、やはり彼の論点は宗教の問題。インド洋太平洋の2つの海洋を実際に交えたのはオーストロネシア語族、そして多分イスラムの商人たち、西洋の航海者たち、そして日本人も入りそうだ。多分、ここら辺、安倍総理は知らない。

 

水島司氏の書評は生田氏のメモに出てくる日本人のムガル帝国研究者、近藤治氏の博士論文について批評している。日本の、多分世界のインド洋研究はそれほど進んでいないのかもしれない。