前回の島サミットは、この地図にあるように数千年前の海洋民族、オーストロネシア語族の拡散を安倍総理のスピーチに入れることに成功した。
チーム安倍に伝えなかった事がある。あまりに政治的なので、警戒されることを私が警戒したからだ。歴史が政治に利用される例だが、このオーストロネシア語族の出発点が台湾なのである。これは学術的定説である。言語学、考古学などから導き出された理論である。これを台湾の蔡総統は「1つの中国」へのカウンター理論として政治利用している。拙著『インド太平洋開拓史ー2つの海の交わり』に少しだけ書いた。詳細はブログにたくさん書いている。
さらに蔡総統も知らない説がある。日本人にはオーストロネシア語族の繋がりがある。国分直一先生などは縄文人との関連を議論をしている。八丈島の黒曜石は長野まで運ばれている。オーストロネシア語族は数千キロの海洋を行ったり来たりしていたことは学術的に検証されている。少なくとも一部の縄文人は海洋技術に優れていた。