インド太平洋研究会 Indo-Pacific Studies

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A Very British Tilt 英国のインド太平洋政策サマリー(10)結論

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この章は全訳です。

 

 英国のEU離脱後の世界的な利益を考慮しているため、英国はインド太平洋地域で非常に大きな役割を果たすことができ、そうするでしょう。具体的には、平和、安定、繁栄、そして地域のアクセスを維持することに専念し、自由で独立した国のコミュニティを育成することを目指すでしょう。 共通の原則と共通の課題に焦点を当てた、構築された共通の戦略的未来のビジョンを提供することによって、国内外にかかわらず、英国は、既存の防衛、貿易、および政治的な関係に加え、新しいアプローチを喚起します。英国のそのような拡張された役割は、提供と資源の両方の観点から、 難しいが現実的な課題を表します。英国の既存の関係は、地域の安定と繁栄に熱心に取り組む役割として、焦点を絞った一連のポリシーを開始するために専念されるでしょう。  

 地域への信頼できる取り組みは、優先政策提案の明確なセットに基づいています。英国は 経済発展、デジタルおよび金融技術、グローバルに展開可能な軍事、広範な外交メカニズム、およびクラス最高のガバナンス慣行で世界的な能力を保持しています。 新しい英国の戦略は、これらの問題領域で、限られた提案だが、影響力の大きい政策を体系化するでしょう。

 英国のIPR(インド太平洋地域)との関与を構築するツイントラックアプローチは「繁栄課題」と「安全保障課題」を含みます。これらは5つの分野の特定の政策に結びつきます。:貿易の拡大、技術の共有、安全保障協力、外交的関与、そして良いガバナンスと開発の促進。志を同じくするパートナー達と協力し、英国は共有し受け入れられたルールに基づいた、具体的で達成可能な一連のイニシアチブを提案することもできます。安全保障の問題については、米国および日本、インド、オーストラリアの主要国とパートナーでありながら、英国は、特にインド太平洋の南部、インド洋から南太平洋にかけての取り組みに焦点を当てる必要があります。そのような焦点は、日本の東アジアにおける取り組みと同じように、北東アジアと西部太平洋での米国の活動を補完することになります。1941年の大西洋憲章に触発された “インド太平洋憲章” は、英国独自のアプローチを通知するだけでなく、又、ー やがて、地域の利害関係者からの賛同を受け - 安定し豊かな地域関係を引っ張って行くことです。  

 これらの推奨事項は、政府によって重要な投資を必要とします。英国はインド太平洋の既存のパートナー達との深くより良い関係を求め、又、他のインド太平洋諸国との新しい協力関係を構築します。同時に、それはインド太平洋で米国とより密接に働くことを優先するでしょう。