インド太平洋研究会 Indo-Pacific Studies

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Indo-Pacific 研究概要

インド太平洋研究会へようこそ。

Indo-Pacific 研究概要 といカテゴリーを設け、過去そして近々の研究、議論の動きを追って行きます。

インド太平洋を海洋で結んだのは海洋民族であるオーストロネシア語族で数千年前の出来事。他方、彼らの拡散を学問的に研究したは大航海時代のヨーロッパの人々であった、と言ってよいのでは、と考えています。

 

安倍総理の平成19年の演説「二つの海の交わり」には下記のようにあります。

「皆様、私たちは今、歴史的、地理的に、どんな場所に立っているでしょうか。この問いに答えを与えるため、私は1655年、ムガルの王子ダーラー・シコー(Dara Shikoh)が著した書物の題名を借りてみたいと思います。

 すなわちそれは、「二つの海の交わり」(Confluence of the Two Seas)が生まれつつある時と、ところにほかなりません。

 太平洋とインド洋は、今や自由の海、繁栄の海として、一つのダイナミックな結合をもたらしています。従来の地理的境界を突き破る「拡大アジア」が、明瞭な形を現しつつあります。これを広々と開き、どこまでも透明な海として豊かに育てていく力と、そして責任が、私たち両国にはあるのです」

https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/19/eabe_0822.html

ムガル帝国の王子ダーラー・シコーを調べても資料が出て来ないのでムガル帝国の役割などまだわかりません。

 

他方今年の島サミット安倍総理の演説ではムガル帝国から数千年遡るオーストロネシア語族の動きをバナナ交易と共に紹介しています。これは私が教えました。

「皆様、太平洋と言い、インド洋と呼んで区別する習わしは、あくまで人為的、便宜的なものです。2つはもとより、一体です。はるかな昔、交易によって2つの海の交わりをもたらしたのは、PALMの父祖たちでした。hutiというタンザニアの言葉は、ポリネシア語のpuntiが語源だとする説があります。どちらもバナナのことです。太平洋からアフリカ東海岸へと、バナナは渡りました。運んだのはPALMの父祖たち、人類史に現れた、最も偉大な航海者たちでした。」

www.kantei.go.jp

 

随時関連の資料を紹介していきます。